故宮コレクション案内~象牙多層球

オンラインサロン週末講演。故宮博物院のコレクションを一つ取り上げ、詳述します。今回は清国時代の作品とされる象牙多層球についてお話してみました。

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4 Comments

  1. 世界最大点数68万点。凄いですね。教科書に載っている物がたくさんあります。時台区分で部屋があるので、高校世界史の中国に関するところ、三国より後だけでも斜め読みして行くと頭に入ってくると思います。そして清朝が歴代王朝に比べてどれだけ凄いかもわかります。(最後なので当然かも知れませんが)
    私は7時間☓2日(北京故宮と同じ時間)行きましたが全然足りません😂また行こうと思います。

    象牙多層球は皇太子のおもちゃとして作られたとも言われてますね。
    元学芸員が発表した学説で「その頃ヨーロッパには多層球を作る旋盤があってそれを清朝が輸入したから出来た」というのがあってNHKが番組にしてました。
    しかしその学説も時系列にすると無理があり、元朝には5層まで彫った球があったそう。
    元朝といえば武力征服ですが、実際は東西貿易民族を完全に支配下に入れた超商業国家。唐代の紙・磁器のように「モンゴルから西欧に現物が渡り、西欧が工作機を開発、清朝が逆輸入し更に手工業として再現」というように物と技術が往復したのかも知れません。

    文献がない分ロマンが広がります。

  2. 聖人を目指して親子3代に渡って80年かけて作られた象牙多層球、
    壮大なドラマを想像してしまいます。しかも作者不明というのがカッコ良いです。

    天には「時」があり、
    地には「気」があり、
    そして材には「美」が宿り、
    工は「匠」によって形作られる。
    象牙多層球は、この四つが合致した作品なのですね。
    故宮コレクション案内特集、とても興味深いです。

  3. そんな物語があるとは知りませんでした。久しぶりに故宮国立博物院を訪れようと思います。ありがとうございました。

  4. 大変面白かったです。次回、台北、嘉義に行く際は久しぶりに故宮博物院へ再訪したいと思います。
    いつも興味深いお話を拝聴させていただき、ありがとうございます。

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